- 洗濯機編 -

洗剤を知ろう

■洗剤

洗剤には、「合成洗剤」と「石鹸」があります。合成洗剤は石油などの鉱油や動物性油脂を原料にしたもので、石鹸は、動植物油脂を原料にしたものです。2つの洗剤は「界面活性剤(※)」で、繊維についた汚れを剥がし包み込む働きで、汚れを落としてくれます。合成洗剤のほうが一般的で、多くの家庭で利用されています。そして、合成洗剤の中でさらに「弱アルカリ性洗剤」と「中性洗剤」に分類されます。この2つの洗剤を、繊維にあわせて使い分ける事で、最も適した働きをしてくれます。

※界面活性剤とは?水になじみやすい部分と油になじみやすい部分を合わせ待った物質の総称のこと。

■「弱アルカリ性洗剤」と「中性洗剤」

弱アルカリ性洗剤は、洗浄力が強くふだんの衣料を洗濯するのに適した洗剤です。中には、白い衣料をさらに白く仕上げる「蛍光増白剤(※)」、「無蛍光剤」、たんぱく質を分解する「酵素入り洗剤」など種類も豊富です。

中性洗剤は、繊維を痛めにくい性質からドライマークやウール・絹などのおしゃれ衣料を洗濯するのに適した洗剤です。それぞれの洗剤の特長と衣料の繊維を見極めて使い分けましょう。

※蛍光増白剤とは
蛍光剤を配合した洗剤の事です。白い衣料には白さをより際立たせるため「蛍光剤」が繊維に使われています。この蛍光剤は、洗濯を繰り返すうちに落ちてゆくため、洗濯すればするほど繊維本来の色に戻ります。それが「黄ばみ」の原因です。蛍光増白剤にはその落ちた蛍光剤を補うための蛍光剤が配合されています。白い衣料を白く洗い上げる洗剤が蛍光増白剤です。

■仕上げ剤

仕上げ剤には、「柔軟剤」「漂白剤」「部分洗い剤」「のり剤」など多くの種類があります。衣料は洗濯を繰り返すと、色落ち、肌触りの変化がおこります。この変化を和らげるまたは元に戻す働きをするのが仕上げ剤です。

仕上げ剤は無くても困りませんが衣料を長持ちさせたいのなら、使用したほうがいいでしょう。

柔軟剤は、衣類を柔らかく仕上げる、静電気を防ぐ、毛玉や毛羽立ちを防ぐ、脱水後の衣類の絡まりを防ぐなど効果があります。洗濯の最後のすすぎの時に入れるのがポイントで最近では、花粉を落とす効果のある物、香りを長時間長持ちさせる物、部屋干しのニオイ(生乾き)を防ぐタイプなどの効力を併せ持った柔軟剤もあり、柔軟剤を投入するのが当たり前になってきています。

漂白剤は、食べこぼしのシミや汚れを落とす働きをします。色物にも使えるタイプと、使えないタイプ、衣料繊維によって使えないタイプもありますので、説明書をきちんと読みましょう。

襟の皮脂汚れ、食べこぼしや泥汚れには部分洗い剤が最適です。汚れた部分に洗濯前に塗りこみ、洗濯すると綺麗に仕上がります。

のり剤は衣料をパリっとさせたいときに使います。衣類の型崩れを防ぐ効果があります。

其々の特徴をしっかり理解して使い分けましょう。

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