こんにちは、クラスモです。
皆さんは内水氾濫という言葉を知っていますか。
内水氾濫は、大雨が降った時に雨水処理が追い付かず水があふれかえってくる現象です。
都市部で雨が降ると、雨水は排水施設に流れ込みその後河川に流れていきます。
しかし、一度に激しい雨が降ると排水能力以上の雨水が排水施設に流れ込んでくるため、処理が追い付かず用水路やマンホールから水があふれ出てきてしまいます。
そのため、河川から離れた場所でも浸水被害が発生します。これを内水氾濫といいます。
内水氾濫はアスファルトやコンクリートなどで舗装された都市部(平地)で発生することが多いと言われています。
舗装が十分でなかった昔、雨水は土などの地面に浸み込んでいました。アスファルトやコンクリートで舗装がされた今、雨水の多くは地面に浸み込まず排水施設に流れる事になります。
ところが河川も処理施設も雨水でいっぱいになると流れ込めなかった雨水が八方塞がりとなってしまい内水氾濫となってしまうのです。
各自治体の排水処理能力にもよりますが、1時間に50ミリ以上の雨が降ると内水氾濫が発生する可能性があります。
1時間に50ミリ以上は「激しい雨」で、バケツをひっくり返したと表現される雨量です。
国土交通省のサイトによりますと、「全国のアメダスより集計した時間雨量50ミリ以上の豪雨の発生回数(1,000地点あたり)は、昭和50年代は平均174回だったものが、平成20年から平成29年には平均238回となり、約30年前の1.4倍に増加。」となっており気象の変化に伴い、内水氾濫がおこりやすい雨量を計測するほどの雨が降る割合が高くなってきています。
内水氾濫はより身近な水害になりつつあります。
内水氾濫からの避難は垂直避難です。
内水氾濫は平地で発生しやすいため平行(横)に逃げるより垂直(上)に逃げた方がいいと言われています。
1階より2階、2階より3階と上階に逃げると内水氾濫から身を守る事が出来ます。
河川は遠い、近くに山はないから水害被害はないと安心できないのが内水氾濫。
都市部以外での被害も報告されているので大雨の警報が発令されたら注意が必要です。
クラスモでは内水氾濫の被害から逃れられる、2階以上のお部屋を探す事ができます。
なお、河川から水があふれ出す事(堤防の決壊や氾濫)を外水氾濫といいます。