今回は不動産ニュース番外編として、大雨警報(浸水害)や洪水警報の危険度分布についてご紹介です。 先日、気象庁より2017年7月4日から雨による災害発生の危険度の高まりを評価する技術(土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数)を活用して、大雨・洪水警報及び大雨特別警報を改善するとともに、「大雨警報(浸水害)の危険度分布」及び「洪水警報の危険度分布」の提供を開始すると発表がありました。 気象庁によりますと「大雨警報(浸水害)の危険度分布は、大雨警報(浸水害)を補足する情報です。 短時間強雨による浸水害発生の危険度の高まりの予測を示しており、大雨警報(浸水害)等が発表されたときに、どこで危険度が高まるかを面的に確認することができます。」との事。 ハザードマップ(※)は耳にした事がある方も多いと思いますが、ハザードマップは災害前に地認が出来るもので、災害発生時の現状を確認するのはちょっと向いていません。 今回発表された危険分布は、川の増水による危険度の高まりをネット上で確認する(伝える)事にができ、自主的に避難・人害被害を抑える事が出来るという面でこの機能はとても便利だと思います。 以下はそれぞれの特徴と危険度の色分けです。 ○大雨警報(浸水害)の危険分布…1時間先までの表面雨量指数の予測値が、大雨警報(浸水害)等の基準値に到達したかどうかで危険度を5段階の色で表す。 大雨警報(浸水害)の危険分布の危険度5段階色分け ・濃紫(ぶどう色)…極めて危険 ・紫…非常に危険 ・赤…警戒 ・黄色…注意 ・無(透明)…今後の情報等に留意 ○洪水警報の危険度分布…洪水警報を補足する機能です。指定河川洪水予想の発表対象ではない、中小河川の上流域に降った雨による洪水害発生の危険度の高まりを予測。3時間先までの流域雨量指数の予測値が 洪水警報等の基準値に到達したかどうかで、危険度を5段階に判定し、色分け表す。 洪水警報の危険度分布の危険度色分け ・濃紫(ぶどう色)…極めて危険 ・紫…非常に危険 ・赤…警戒 ・黄色…注意 ・水色…今後の情報等に留意 文字だけを見るとなんだか難しそうな雰囲気もありますが、操作はとっても簡単です。日本地図から、範囲を絞るだけ。 お好みで、河川や道路、鉄道路線等も表示可能です。(洪水警報の危険度分布ページは最初から指定河川は表示されています。) こちらスマホサイトはありませんので、スマホから見る場合は操作できない可能性もあります。 (PCサイトが表示されるので見れないことはありませんが、使いづらさと不便さはあるかもしれません) 紹介しました、大雨警報(浸水害)の危険分布と、洪水警報の危険度分布は下記記載のURLから見る事ができます。 ■気象庁・大雨警報(浸水害)の危険度分布 http://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/inund.html ■ハザードマップ確認サイト(国土交通省) https://disaportal.gsi.go.jp/ ※ハザードマップとは…土砂崩れ、洪水、津波、などの自然災害の発生時に、近隣住民が素早く且つ安全に避難できるように被害の予想とその規模を想定し避難場所を示した地図のこと。ハザードマップを元に、住宅や公共施設など人が集まる施設が設置される事が多い。(危険区域に建物を作らないようにするため)ハザードマップは各自治体が作成しているため公式サイトや役所で確認する事も可能。 このお知らせの内容は気象庁のホームページから一部抜粋しました。 気象庁:http://www.jma.go.jp/jma/index.html |